フルタイムで仕事をしている方の障害年金の受給に関するQ&A

文責:所長 弁護士 武田彰弘

最終更新日:2022年02月10日

フルタイムで仕事をしている方の障害年金の受給に関するQ&A

Q仕事をしている人は障害年金を受給できないのですか?

A

 仕事をしていたとしても、障害年金を受給できる可能性はあります。

 障害年金の審査基準の中に、「仕事をしているかどうか」という項目はありません。

 つまり、仕事をしているという理由だけで、障害年金が受給できなくなるということはありません。

Q仕事をしているかどうかは、障害年金の審査には無関係ということですか?

A

 障害年金の受給要件を満たさないと判断される一要素にはなります。

 障害年金は、傷病によって労働が困難な方を救済するということを目的の1つにしています。

 そのため、傷病はあるものの、お仕事に何の影響もないという場合に、障害年金を支給することは制度の趣旨に反することになります。

 そのため、お仕事をしているという事実が、「障害の程度が軽い」という判断の要素になることがあります。

Qフルタイムで仕事をしている場合は、障害年金の審査で不利に扱われますか?

A

 フルタイムでお仕事をしている場合、「障害の程度が軽い」と判断されやすくなる傾向があります。

 フルタイムでお仕事ができる以上、傷病がお仕事に影響を与えていないのではないかという見方が可能なためです。

 もっとも、障害の種類によって、フルタイムでお仕事をしていることが、あまり不利にならないこともあります。

 たとえば目の障害、聴覚の障害、肢体の障害は、数値や機能で障害状態を判定します。

 あくまで数値や機能が判定基準になるため、その基準さえクリアすれば、フルタイムで仕事をしているかどうかは、あまり重視されない傾向にあります。

Qフルタイムで仕事をしていることが、重視されるのはどんな障害ですか?

A

 精神の障害や、内科的疾患の場合、フルタイムで仕事をしていることが重視される傾向にあります。

 これらの障害の場合、障害年金の審査基準に「労働が著しい制限を受けるかまたは労働に著しい制限を加えることを必要とする」というものが含まれている場合があります。

 その場合、「フルタイムで仕事している以上、労働に制限がないのではないか」という見方をされる傾向にあります。

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